ITパスポート試験の難易度★★

ITパスポートを会社に通いながら60日でサクサク通過する「ぬるい日記」

システムの性能評価(ITパスポート)

システムの性能とは

良好なシステムとは何か?

 

・使いやすい

 

・ 処理が速い

 

・故障が少ない

 

以上3点が求められます。

 

システムの性能を測るための指標は発注者とベンダ側で合わせる必要がある。

 

同じ物差しで性能を試す事で、認識のズレを防ぐ。

ターンアラウンドタイム

1、速度測定

処理の速さを測ります、どこを測るの?

 

まず、入力を始めてから出力完了までの時間。

 

つまり、入力開始ボタンを押してから出力が完了するまでの時間。

ボタンクリック → 出力完了

これを、ターンアラウンドタイムと言います。

レスポンスタイム

次に、上記のターンアラウンドタイムの中に含まれる作業で、ボタンを押してから実際に処理命令が開始されるまでの時間を開始として、実際に出力が開始されるまでの時間を計測します。

 

つまり、入力した命令がCPUに行く時間からCPUが計算を完了し出力命令を出した時間までを測ること。

ボタンクリック → CPUへ送る →CPU計算 →CPU出力命令 → 出力完了

これを、レスポンスタイムと言います。

 

こういった全体の作業を決められた時間でどれだけこなせるかを表す指標をスループットと言います。

 

平均故障間隔と平均故障時間の計算法

2、稼働率(故障が少ない)

運転期間の中でどれぐらい稼働しているか?

 

故障が発生した時に修理にかかる時間の平均を表す指標を。

平均修復時間:Mean Time to Repair(ミーン・タイム・トゥー・リペアー)と言います。訳して、MTTR

 

反対に運転期間全体からリペアー時間を引いた数字を故障回数で割ったものが「平均故障間隔」Meam Time Between Failures(ミーン・タイム・ビトウィーン・フェイリャーズ)と言います。

これを、MTBFと言います。

 

似ているから、覚えられないので。

リペアービトウィーンと覚えましょう。

試験問題としてはMTBFMTTRと出るので、RBだけ覚えておくとよいです。

 

この二つの数字で、式ができます。

 

システムが稼働している割合を示す計算方法があります。

稼働率を求める式

稼働率B ÷(BR

稼働率ビトウィーン割る(ビトウィーン足すリペアー

 

稼働率が問題で提示されている場合「移項」して求めてください。

 

問題:青が稼働中赤が故障中

稼働率

上記の場合稼働率はいくらか?

 

ビトウィーン(B)=(4+5+6)÷3

B=5(三回稼働している平均なので)

 

リペア(R)=(1+2+3)÷3

R=2(三回故障している平均なので)

 

稼働率=5÷(5+2)

稼働率=0.714・・

つまり、71.4%

稼働率100%は「1」です)

 

割ると・足す、だけでも覚えておくとよいです。

RとBはR&Bと覚えておきましょう。

 

この問題はセキュリティマネジメント試験でも共通に出てきます。

 

 

直列システムと並列システム

 直列システムとは

装置を一つの直線上に接続した装置を直列システムと言います。

 

直線上にあるので一つでも壊れるとシステム全体が停止します。

 

例えば: スタートABCDゴールとあって、

A〜Dのどの装置が壊れてもシステムとして稼働しないと言えます。

 

このシステムの全体の稼働率を求めるのには?

全体の稼働率=Aの稼働率×Bの稼働率×Cの稼働率×Dの稼働率

 

個々の稼働率の求め方はこの記事前半で覚えました。

 

A=0.9

B=0.8

C=1.0

D=0.9

とすると・・

 

システム全体の稼働率=0.9×0.8×1.0×0.9

全体の稼働率=0.648となります。

つまり、64.8%です。

 

この場合「直列」なので計算も簡単です。

 

並列の場合どうなるのか? 

 

 並列システムとは

直列システムが直線上に配置された装置であるのに対して並列システムは、分岐しており、「分かれ道」があって、その後「合流している」と考えることができる。

 

スタートAとBに分岐合流ゴール

と、なっている。

 

AとBは同時に同じ処理をするのでどちらがか壊れても、ゴールには到達する。

 

つまり、システム全体は停止しにくいと言える。

 

並列システムの稼働率は常に1かと言うとそうでもない、両方壊れる事もある。

 

 そこで、並列システムの稼働率を求める式が次のようになる。

 

装置Aと装置Bが並列の場合、

システム全体の稼働率1ー1ーAの稼働率×1ーBの稼働率

ややこしいので、

稼働率1ー1ーA)×1ーB)とする。

ここでの「1」は常に決まっている数字。

 

では、

Aの稼働率が0.9で

Bの稼働率が0.8の場合

 

計算してみよう。

全体の稼働率=1ー(1ー0.9)×(1ー0.8

となる。

つまり、1ー0.1×0.2

答え:0.92

システム全体の稼働率0.92となる。

 

この式を覚えるのはめんどくさいが、全部「1ー」と覚えればよいかもしれない。掛けるを忘れると元も子もないが・・

 

計算結果が0.9以下の場合計算方法を疑った方が良い、並列とはそれほどまでに、稼働率が高いものなのである。

 

 

結構この問題出るのでパスやスルーはしない方がいい!

 

 

次回は障害対策についてサクッと覚える。