メモリについて(ITパスポート)
メモリーとは
メモリーとは主記憶装置のことです。
CPUが処理を行うとき、記憶装置に保存されているデータを読み込み、演算を行い結果を記憶装置に保存します。
記憶装置(メモリ) → CPU → 記憶装置(メモリ)
上記の順番で処理を行う。
メモリの種類
RAM(Random Access Memory)ランダム・アクセス・メモリ
電源供給が止まった時にデータが消えてしまう、揮発性メモリ。
RAMはコンピュータの机みたいなもの、性能が高いと机が広く多くのアプリケーションを開くことができる。
PCには4〜16GB(ギガバイト)のRAMが搭載されているのが一般的。
ワークステーションやメインフレームには32GB(ギガバイト)以上のRAMが搭載されていることが多い。
記憶装置だが電源供給が絶たれれば内容は失われる(一時記憶)装置と考えるとわかりやすい。
ROM(Read Only Memory)リード・オンリー・メモリ
ROMは電源供給が無くなってもデータが消えない不揮発性のメモリ
リード・オンリーなので本来は読み出し専用のメモリとなります、メーカーが製造時に書き込まれたデータは書き変えられない。
ところが、フラッシュメモリーROMはユーザーによって書き込みができるという性質を持っています。
書き換え可能なROM、「フラッシュメモリー」はスマホやタブレットにも多く使用されており、記憶装置としての役割を得ています。
よくわからない場合は、
DVD-ROMというものを見かけた事があると思います、一方DVD-RAMという物も見たことがあるかと思います。
その違いは?
DVD-ROMは市販のソフトなどでユーザがプログラムを書き換えできない物です。エクセルや会計ソフト又はゲームなど。
一方DVD-RAMは書き込みと読み取りが出来る、中身が入っていないことがほとんど。
コンピュータではどちらを使うの?
一般的にはメモリとしてRAMを使います。
DRAMとSRAM
DRAMは 安価で容量は大きくのですが処理が遅く、時間と共にデータが消えてしまいます。
したがってリフレッシュ作業が必要、リフレッシュするとデータが消えない。
SRAM
SRAMは高価で容量が小さいのですが処理が速く、時間経過ではデータは消えない。
したがって、キャッシュメモリに使われます。
キャッシュメモリとは
データの中でもよく使うデータを保存しておく、画像・文字など。
CPUはメモリと記憶のやり取りをしながら動作しますが、メモリでもやはり速度に問題があるため、別ににキャッシュメモリを搭載しやり取りを高速化します。
毎日パンを食べる記憶とたまに「フランス料理」を食べる記憶は別のところに置いてある感じ。
SRAM
パンを食べるのに食べ方や味の違いを思い出す必要はほとんどない。
DRAM
たまにしか使わないので食べ方やマナーを思い出しながら食べる。
大容量補助記憶装置(HDD/SSD)
・磁気ディスク
HDD(PCとかに付いてる)、薄い円盤に磁気によりデータを読み書き。
・光ディスク
CD、DVD、Blu-ray Disc:レーザ光によってデータを読み書きする。
・半導体メモリ (フラッシュメモリ)
電気の力によって、データを読み書きする、SSD、USBメモリ、SDカード。
ハードディスクドライブ(HDD)は処理速度が遅いためCPUの処理との間にはメモリ(記憶装置)が間に入って処理速度を上げるため手伝います。
CPU → メモリ → HDD
高速 → 中速 → 低速
このため近年ではHDDの代わりにSSDが使用されます。
CPU → メモリ → SSD
高速 → 中速 → 中速
ハードディスクの代わりとして利用されていてフラッシュメモリと呼ばれ小型でデータの書き換えができる。
SDカード:携帯電話やデジタルカメラに使われる(減少傾向)
USBメモリ:PCなどのデバイスにつなぎ脱着して持ち運べる。
SSD:(ソリッド・ステート・ドライブ Solid State Drive)近年注目されている、消費電力が少なく衝撃や振動に強いが、書き込み回数に上限があり、長期間使わないとデータが失われる可能性が残される。
TBW(Terabytes Written)データの書き込み上限
SSDにデータを書き込める容量、電池のように減少する。
通常では使いきれない量に設定されてはいるが、メーカー記載を確認した方が良い。
データの断片化
データは書き込んだり削除したりするもの、その度にスキマが空いて飛び飛びになる。
そのため、処理をするのに時間が掛かってしまう。
これを行うことでデータの隙間やバラツキを整え1ヶ所にまとめてゆくことで、処理速度が回復する。
ストライピングとミラーリング
ストライピング:1つのデータを複数のハードディスクに分けて書き込むこと。(書き込み速度の短縮が目的:故障時リスクは高まる1台が壊れるとデータが回復できない。)
ミラーリング:複数のハードディスクに同じ内容を書き込む事で片方の故障によりデータが失われるリスクを軽減する。(冗長化:バックアップによる安全性)
※これにはRAIDという構成を知る必要がありますが複数の構成があるため別の記事で記載します。
次回は入出力装置に付いてサクッと覚えます。
CPUについて(ITパスポート)
CPUとは
Centoral Processing Unit
セントラル・プロセッシング・ユニット
又の名を「プロセッサ」と言います。
いかにも頭が良さそうな名前ですが、どれぐらい頭が良いか?
人間のIQのような数値があります。
それが、クロック周波数と言う単位です。
Hz(ヘルツ)単位で表現します。
1秒間に何回クロックを刻むかで測ります。
単位はキロ、メガ、ギガ、テラ、表現されます。
キロ K:1千
メガ M:100万(1000倍)
ギガ G:10億(1000倍)
テラ T:1兆(1000倍)
自分のPC詳細をみてプロセッサ「2.5GHz」と記載があれば1秒間に2億5千万回クロックを刻むと言うことになります。
クロックって何?
一定の波長で動作する回路の歩調を合わせる信号のことです。
CPUの処理能力を知る
CPUが1つだけ搭載を「シングル・プロセッサ」と言います。
CPUが複数搭載を「マルチ・プロセッサ」と言います。
CPUが2つ搭載を「デュアル・プロセッサ」と言います。
処理を行う中核部分「コア」
CPUの中にあるコアが複数あるプロセッサを
「マルチコア・プロセッサ」と言います。
CPUの中にコアを2つ搭載を
「デュアルコア・プロセッサ」
CPUの中にコアを4つ搭載を
「クアッドコア・プロセッサ」と言います。
このデュアル(二重・二者)と言う言葉とクアッド(4つ)を意味する言葉はIT用語ではよく出てきますので是非覚えてください。
次回は記憶装置(メモリ)についてサクッと覚えます。
ITパスポート:シラバスVer4.0
まず試験勉強を始める前に、難易度とシラバスについて押さえておく。
「シラバス」ってなんぞや?とおっしゃる方にご説明すると、
シラバスとは簡単に言うと「出題範囲」です。
この出題範囲を甘く見ると試験勉強はひたすら膨大に膨らみ、やってもやっても終わらない受験地獄が待っている。
最新の参考書を入手して受験に備えるのがもっとも合理的な行動と言える。
分野別内容
ストラテジ系:企業と法務、経営・システム戦略
ストラテジとはなんぞや?とおっしゃる方に説明すると「戦略」です。
マネジメント系:プロジェクト・サービスマネジメント
マネジメントとはなんぞや?とおっしゃる方に説明すると「計画・実行・比較・分析・評価」の一連ぼ流れと言うことになります。
テクノロジ系:IT基礎理論、コンピュータ基礎、IP(インターネットプロトコル)、DB(データベース)、Excel(表計算ソフト)、セキュリティ対策
以上の3分野について幅広く主題されます。
但し、各分野30%以上の正解率で良い。
さらに、全体の60%以上の正解で合格!!
つまり、60点でOKと言うわけです。
かと言って、コレとコレはパスと言うわけには行きません、
必ずそれぞれの科目ある程度の記憶は必要です。
試験方式
CTBと言う方式、いわゆるPCが置いてあって、勝手にやってね方式
もちろん試験会場には行かねばなりません、試験会場は全国にあるので緊張せずに小規模な施設から選べます。
試験時間は120分で100問。一問1分少々ですがCTB方式の試験はどの試験も同じ程度の時間しかありませんので焦らずかんたんな問題から解いて行けば時間は余るはず(経験上・・)
受験料は国家資格なので5,700円とお手頃価格です。
申し込み方法:インターネットで申し込みカードやコンビニ決済して「写真付き身分証1点」ですんなり受験できます。
ITパスポートの目録と進行の手順
第1章 ハードウェアについて
第2章 ソフトウェアについて
第3章 データの種類
第4章 データベースいわゆるDBの種類
第5章 ネットワーク(得意分野)
第6章 セキュリティ(やや知識あり)
第7章 システムの導入
第8章 システム開発
第9章 企業とITの活用(けっこう大事)
第10章 法務アンド財務(簿記の入り口必要)
以上を細分化して60日で合格してゆくユルいプロジェクトです。