システムについて(ITパスポート)
システムとは
複数のコンピュターを接続して構成する。
ここでの「接続」ということはネットワークということ。
ネットワーク無しでは1台のコンピュータで処理をする「集中処理」になってしまう。
ちなみに、ディスプレイやキーボードとPCを繋ぐだけではネットワークと言わない。
これは入出力デバイスとの接続で有り分散処理ではない。
分散処理とは
分散処理とは複数のコンピュータを接続して並列的に処理をすること。(一台が壊れてもシステム自体は動く)
別の意味でREIDと言うハードディスクを分散する方法もある。
(分散・パリティ )する事で冗長性(可用性)システムが継続して稼働できる構成を作る事ができる。
つまり、1つが壊れてもシステム自体はもう一つ又は2つ以上の構成要素で動き続けると言うこと。
REIDにはミラーリング(同時に2台に同じものを書き込む)とストライピング(分散書き込み)が有ります。
ミラーリングは片方が壊れても予備があるので安心。
(2本のHDで一本分の容量しか使えない)
ストライピングは並列作業を行うので速度が速い。
(片方のHDでも壊れたら終わり)
リアルタイム処理とバッチ処理
進行中の作業を処理するのをリアルタイム処理といい、作業完了時にまとめて処理する事をバッチ処理という。
バッチ処理とは決まった時間や単位で一括して処理する方法。
リアルタイム処理とは例えば作業中のタスクの自動保存など。
仮想化とは
コンピュータの物理的な部分に「OS」というソフトを入れて動作することは、ソフトウェアのところで学びました。
と、いうことは。
1台のハードウェアに複数のOSを入れることができるのか?
それを、仮想化と言います。
ハードウェアに仮想化ソフトウェアを入れて、その上にOSソフトを載せると考えてください。
例えば:MAC・PCにWindowsを載せる場合がそうです。
ブートキャンプという仮想化ソフトウェアの上でWindowsを可動させます。
ここで言う「ブート」bootとはコンピュータの電源を入れOSやモニタ・キーボードなど基本的なソフトウェアを主記憶装置に読み込み動作させるまでの事を言う。(ブートストラップBootstrapとも言う)
この読み込み時に仮想化ソフトを通して展開するOSを選択する事ができる。
1つのコンピュータに複数のOSを展開する。
ただし、
無理やり可動させようとしても無理、何故ならOSの開発段階でCPUを特定し、「このCPUでないと動作しない」と言う条件を定義している事が多いからである。
例えば:アンドロイドOSなどはCPUの特定はしない。
iOSはCPUを特定している。
アンドロイドは様々な端末で動作する。
と、言うことは、iPhoneでアンドロイドOSを動作する事が出来ると言うこと。
NAS(ネットワーク・アタッチ・ストレージ)
NAS(Network Attached Storage)とは何か?
外付けHDDとは少し違います、ルータを経由して取り付けるHDDみたいなもの。
外付けHDDはPCに直接ケーブルなどで取り付けますが、1つのPCに対して1対1のみ通じており、他にスマホや、タブレットがあった場合ファイル共有する事ができません。(つなぎ直さない限り)
それに対してNASはWindowsPCや、ノートPCやディスクトップ、スマホ、タブレットを選ばずのはもちろん外出先からも自分の保存したデータを見る事ができます。
もちろん、PCを立ち上げる事なくデータを見れるわけです。
NASは基本的にはCPUを備えており、キーボードやマウスが無くても操作できるようになっている、ホットスワップ(電源OFF/ON無しで脱着できる)タイプがある。
基本的にはファイルの共有が目的だが、冗長性の管理に使われる。
スマホ内のデータを外出先からNASに落としてしまえば、スマホの中のデータは常に軽量。
同一のLAN内でデータの共有が楽ちん、かつ小電力設計のためコストは気にならない。
クラウドと言うと何処かにサーバがあってそこで管理されているイメージがあるが、大手のサーバは常に狙われているのでセキュリティコストも高く、セキュリティ自体も高度な物を使用している。
一方プライベートで自分の家のルータにNASを繋いでしまえばランニングコストもかからないし、標的となる事も少ない。さらに心配ならば、クラウドと同期する事で二重のバックアップも取れる。
音楽や映像も落とし放題NASは標準2T以上で構成される事が多いのでTVと繋げば番組録画も可能、大量の音楽ファイルを落としても全く問題無し。
最近のNASはHTTPS(セキュア通信)にも対応しており暗号化されたデータも正常に読み取れる。
次回はシステムの導入についてサクッと覚えます。